小耳症の治療法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/18 02:51 UTC 版)
小耳症は人体表面で最も複雑といわれる耳に関するもので、形成外科では難関の問題であった。1959年に米国の形成外科医タンザー医師(Tanzer)が小耳症に関する治療論文を発表した後、タンザー法が確立、それに続く形でブレンド医師(brend)によるブレンド法が確立した。これらは自身の骨を使用する。また、その他にもシリコン耳を使用する方法もあった。1989年に永田医師(日本)による永田法の確立のち、世界では永田法による治療が主となった。しかし現在、日本では永田法と異なる方式で行うものもある。これらはタンザー法、ブレンド法など、もしくは一部を改良しているのがほとんどである。 また古代インド、ベダ時代(6~7世紀)の「ススルタ大医典」に耳たぶの修復についての記述がなされており、耳に関する治療の記載では最も古い。その後20世紀になると、人の耳を移植したりすることもあったが、長期にわたっての維持は不可能であった。そして自らの軟骨組織を使用することに行き着き、主に肋軟骨を使用する。前述のタンザー法、ブレンド法、永田法も同じである。
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