小胞プール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/10 04:19 UTC 版)
神経終末の小胞は、放出可能プール(readily releasable pool)、再循環プール(recycling pool)、貯蔵プール(reserve pool)の3つのプールに分類される。これらのプールは機能や神経終末での位置によって区別される。放出可能プールは細胞膜にドッキングしており、刺激によって放出される小胞のグループである。放出可能プールは小さく、すぐに枯渇する。再循環プールは細胞膜に近接しており、中程度の刺激で循環を開始する傾向がある。そのため、小胞の放出率は形成率と同程度かより低い。このプールは放出可能プールよりも大きいものの、動き出すにはより長い時間がかかる。貯蔵プールは通常の条件下では放出されない小胞を含んでいる。このプールはガラス上で生育した神経細胞では極めて大きなもの(約50%)となるが、脳組織内の成熟したシナプスでは非常に小さいかもしくは存在しない。
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