小笠原混合言語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/30 07:18 UTC 版)
小笠原方言の特徴として、日本語と英語がそれぞれの文法構造と音韻構造を保ったまま頻繁に双方を織り交ぜる話法が挙げられる。ダニエル・ロングはこれを小笠原混合言語(Ogasawara Mixed Language, OLM)という混合言語であるとしている。小笠原混合言語の成立の課程について、ロングは元々戦前にコードスイッチングや語彙借用などの影響で既に英語の要素を多大に取り入れた日本語の母語話者が両親とも欧米系島民である島民の中に多くいた事を挙げ、小笠原コイネー日本語を母語として育ったネイビー世代の島民が学校での英語教育や同世代の日英混合言語話者との交流の中で日本語と英語の混合使用をするようになり、結果的に本土復帰までの間により均一化、形式化された小笠原混合言語へと発展させていったのではないかとの仮説を提唱している。
※この「小笠原混合言語」の解説は、「小笠原方言」の解説の一部です。
「小笠原混合言語」を含む「小笠原方言」の記事については、「小笠原方言」の概要を参照ください。
- 小笠原混合言語のページへのリンク