小学館の対応
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/05 04:23 UTC 版)
「ドラえもん最終話同人誌問題」の記事における「小学館の対応」の解説
絵柄が原作と酷似しているため「藤子・F・不二雄の真作」であると勘違いし小学館に問い合わせる者が出るなど、あまりに広まりすぎたために、著作権者である小学館および藤子プロ側も「想像していた以上に深刻な事態」と受け止め、2006年に同人誌作者に著作権侵害を通告。これを受け、同人誌作者は侵害を認めて謝罪し、在庫が全て破棄されることになった。あわせて、Webで公開(無断転載)されたものについても削除を依頼した。 小学館ドラえもんルーム室長の横田清は「これまでも、そこそこのことであれば見過ごしていたが、ネットで野放図に拡大されていくことには強い危機感を覚える。もしドラえもんに最終回があるとすれば、それは亡くなられた藤子先生の胸の中だけであり、この『ドラえもん 最終話』によって、先生が作り上げた世界観が変質してしまうようなことがあってはならないと思っている」と表明した。 2007年5月、同人誌作者は謝罪文および二度としないという誓約書を提出し、数百万に及ぶ売上金の一部を藤子プロに支払った。小学館の大亀哲郎・知的財産管理課長は、「装丁もオリジナルと酷似し、本物と誤解した人もいる。『ドラえもん』はいわば国民的財産で、個人が勝手に終わらせていいものではない。1万3000部という部数も見過ごせなかった」と語った。 『FLASH』2007年6月19日号では、著作権侵害を批判する一方で、この同人誌における漫画の全16ページが掲載された。この件については、小学館から著作権侵害の拡大につながるという抗議があり、謝罪している。
※この「小学館の対応」の解説は、「ドラえもん最終話同人誌問題」の解説の一部です。
「小学館の対応」を含む「ドラえもん最終話同人誌問題」の記事については、「ドラえもん最終話同人誌問題」の概要を参照ください。
- 小学館の対応のページへのリンク