小口太郎とは? わかりやすく解説

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小口太郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/16 22:19 UTC 版)

『小口太郎像』(長野県岡谷市、岡谷湖畔公園)

小口 太郎(おぐち たろう、1897年(明治30年)8月30日 - 1924年(大正13年)5月16日)は、長野県岡谷市生まれの日本科学者歌人第三高等学校東京帝国大学理学部物理学科卒業後、同大学航空研究所入所。大学在学中に電信電話に関する発明をし、日本を始め諸外国に特許申請をし、許可を得ている。

科学者以外の彼を有名にしたのは、「琵琶湖周航の歌」の作詞者としてである。1917年、三高ボート部員として琵琶湖周航中、故郷諏訪湖に思いを馳せながら詩情豊かに作詞した「琵琶湖周航の歌」は、吉田千秋(新潟県出身、歴史地理学者吉田東伍の次男)の「ひつじぐさ」の原曲により現在まで広く歌われ続けている。この二人はお互いを知らず、それぞれ26歳と24歳で死去している。

来歴

長野県諏訪郡湊村(現・岡谷市)に生まれる。

諏訪中学校(現・諏訪清陵高校)を卒業後、1915年に高島尋常小学校で代用教員となった[1]。1年後の1916年(大正5年)に代用教員を退職し、第三高等学校大学予科第二部乙類[要出典]に入学した[1]。三高在学中の1917年(大正6年)6月に、水上部(ボート部)、第二クルーの琵琶湖周航の途中「琵琶湖周航の歌」を発表する[1]

1919年(大正8年)に東京帝国大学 理学部物理学科[要出典]に進学した[1]

1921年(大正10年)、「有線及び無線多重電信電話法」の特許を出願する(イギリスドイツフランスオーストラリアカナダにも出願)。 

1922年(大正11年)に東京帝国大学卒業後、同大学航空研究所に入所した[1]。しかし、翌1923年(大正12年)に徴兵検査を受けて甲種合格となり、同研究所を退職する[1]

1924年(大正13年)5月16日に、東京府豊多摩郡淀橋町(現・東京都新宿区)の山田病院で死去。

死後の顕彰

「琵琶湖周航の歌」の歌碑(竹生島

出身地の岡谷市には1988年に顕彰碑・歌碑と銅像が建立された[1]。歌碑に刻まれた歌詞は江崎玲於奈の揮毫による[2]

このほか、「琵琶湖周航の歌」の歌碑が以下の各地に所在する。

  • 滋賀県大津市観音寺、三保ケ崎
  • 滋賀県大津市志賀南小松、近江舞子湖畔
  • 滋賀県高島市今津南浜、今津港脇
  • 滋賀県長浜市、竹生島

脚注

  1. ^ a b c d e f g 特集太郎さんの青春 (PDF) 『広報おかや』2018年10月号
  2. ^ “小口太郎生誕120周年  顕彰碑建立30周年記念の集い”. 信州・市民新聞グループ. (2018年10月8日). https://www.shimin.co.jp/archives/2973 2022年7月19日閲覧。 

参考文献

  • 岡谷市ホームページ[要文献特定詳細情報]
  • 小口太郎顕彰碑、歌碑(長野県岡谷市、釜口水門脇)
  • 小口太郎銅像(顕彰碑隣、作・田畑一作)
  • 安田保雄(編)『小口太郎と「琵琶湖周航の歌」』学友社、1977年
  • 小菅宏『琵琶湖周航の歌」誕生の謎―作者・吉田千秋の遺言』日本放送出版協会、2004年

関連項目


小口太郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 02:07 UTC 版)

琵琶湖周航の歌」の記事における「小口太郎」の解説

詳細は「小口太郎」を参照 小口太郎(1897年明治30年8月30日 - 1924年大正13年5月16日)は、長野県諏訪郡湊村現在の岡谷市出身作詞時は三高2年生19歳三高卒業後は東京帝国大学進学した26歳永眠

※この「小口太郎」の解説は、「琵琶湖周航の歌」の解説の一部です。
「小口太郎」を含む「琵琶湖周航の歌」の記事については、「琵琶湖周航の歌」の概要を参照ください。

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