寝具の扱い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 09:18 UTC 版)
これら寝具であるが、ヒトが寝床を一所に定めるような、住居を持つ習慣を付けて以降、ダニやノミといった吸血虫の文字通りの温床となりやすくなった。これはこれら害虫の幼虫が、寝床に落ちたフケや垢といった皮膚老廃物を餌として生活し、成虫となって後に餌となる動物(温血動物)もいるため、これら害虫のライフサイクルが循環してしまうためである。 この害を防ぐためには、定期的に寝具を洗濯したり天日で干す・風を通すなどして清潔に保つ必要がある。寒冷地ではイヌイットなどの例に拠れば、氷点下の外気に一晩晒すだけでも、病害虫の繁殖が抑えられるという。 また就寝中は発汗が少なからず発生するが、汗は悪臭の元となるため、これも天日で干すことで殺菌・消臭できる。特に太陽光線中の紫外線による殺菌効果は、古くから寝具・衣服の衛生維持に利用されてきた。 近年では布団乾燥機などの器具も発達し、特に生活の忙しい向きに重宝がられてはいるが、この道具は天日干しに一歩及ばないところがある。天気のいい日には布団を干す労を惜しまないことが勧められる。ただし、直射日光を当ててはいけない布団として羽毛布団が挙げられる。こちらは風通しのいい日陰で干すことで快適に使用することができる。ちなみに、干す時間は日本では30分〜2時間程度でもかなり快適な状態にできる。
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