密語橋口
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/10 06:07 UTC 版)
福島城密語橋口(ささやきばしぐち)とは、福島城南側の外曲輪に存在した出入口のことで見附番所が置かれていた。密語橋口の両詰には密語橋通り沿いに武家屋敷が立ち並んでいた。「私語口(ささやきぐち)」と表記されている文献もあり。場所は現在の杉妻会館横の福島市道中町・柳町線(密語橋通り)上にあり。昭和期に外堀が埋め立てられ暗渠化する以前は石橋が架けられていた。 密語橋口に架けられていた「密語橋(ささやきばし)」は江戸時代未明に信夫郡南西部の立派な杉の大樹が使われた木橋でだったとされ、福島の民話「王老杉伝説(おろすでんせつ)」で舞台になった架橋である。王老杉伝説に登場する大杉には体も立派で顔立ちも凛々しい男性の姿をした精が登場し女子を惹きつけていたと伝えられている。そのことから密語橋を渡った人には美男のご利益、縁結びのご利益があると言われている。 現在、外堀および密語橋跡には石畳が荒町から杉妻町にかけて敷き詰められている(裏路地に外堀の石積みの一部現存する)。石橋そのものは杉妻会館の庭園内に縮小移設され密語橋は現存し続けている。
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