実際家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/31 15:24 UTC 版)
「ビアトリクス・ポター」の記事における「実際家」の解説
ポターはピーターラビットの関連商品を提案したり、積極的に著作権の管理に関わるなど実際家としての一面も持っていた。当時はやっと女性の社会進出も始まったころであり、ポターのように商取引に自ら乗り出して交渉事を行う女性は滅多に存在しなかった。ウォーン社と『ピーターラビットのおはなし』の出版契約を結ぶときには、版権がどちらに帰属するか、自ら確認を行っている。また、弁護士であった父の名前を出しながら交渉に当たっており、暗に誤魔化しが利かないことを仄めかしている。ただし、父ルパートは弁護士の実務をこなしたことがなく、ポターが商売に携わることにも反対であっただろうと思われる。『ピーターラビットのおはなし』が発売されて2年後の1903年には、ポターは人形の販売を提案し、試作品を自らの手で作り上げている。この時は製造業者が見つからず販売までは至らなかったが、ロンドン特許局に意匠登録も行っている。他にもピーターラビットのボードゲーム、陶器、壁紙、文房具、ハンカチなどさまざまな商品化を企画している。商品化にあたっては常にポターが主導権を握っており、ポターは女性企業家のパイオニアだったと評価する声さえある。
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「実際家」の例文・使い方・用例・文例
- 実際家.
- 実務家肌の人, 実際家.
- 彼は実際家だ
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