実戦/事故
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/08 09:55 UTC 版)
シリア内戦においてT-90は、当初はロシア連邦軍のフメイミム空軍基地の警護用としてロシア軍にのみ運用されていると思われていたが、シリア政府軍側の報道やYouTube上でシリア政府軍にも供与されている事が明らかになった。シリア政府軍に装備され第一線で活躍している車両の中には、対戦車ミサイルなどに撃破された車輌も存在するが、一方で、ERAが作動し小破で済んだ車輌や、直撃を受けて撃破されたものの新型砲塔とコンタークト5の相乗効果で貫徹は免れ、大規模な火災は発生せず、乗員が生存したケースも存在する。また、イドリブ近辺の反政府勢力に一時的に鹵獲された車輛も存在する。 2020年9月に行われたロシアの多国間演習「コーカサス2020」で、演習で使用されたロシア製の対戦車ミサイル「9M113 コンクールス」が誤ってロシア陸軍のT-90Aに命中した。対戦車ミサイルはT-90Aの右側面後方に命中し、写真ではT-90Aの装甲は貫通していないが車体が黒く焦げているのが確認できる。また、砲塔旋回装置が損傷を受けていると見られる、などと報じるメディアも複数存在する。 2022年ロシアのウクライナ侵攻に際してロシア軍は主力であるT-72と共にT-90Aも投入したが、市街戦の多さからT-90Aも苦戦を強いられ鹵獲や撃破も報告されている(4月後期には最新のT-90Mの実戦投入と撃破も確認されている)。
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