実体が不明瞭な種および異名として扱われる種
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 10:01 UTC 版)
「ハナビラタケ」の記事における「実体が不明瞭な種および異名として扱われる種」の解説
Sparassis brevipes Krombh. タイプ標本が既に所在不明であるため、この学名を疑問名(nomen dubium)の一つとして扱うべきであるとの主張 もある。 Sparassis foliacea St.-Amans タイプ標本の所在が不明であり、分類群としての実体についてはほとんど明らかでない。 Sparassis herbstii Peck タイプ標本は米国ペンシルバニア州で見出されたものである が、現在ではS. spathulata の異名であると考えられている。 Sparassis kazachstanicus Schwarzman 種小名が示すようにカザフスタンから記録されて命名された菌である が、タイプ標本は所在不明であり、実体が把握できない種の一つである。 Sparassis laminosa Fr. タイプ標本はポーランド産のものである。S. spathulata の異名の一つとして扱う意見 と、S. brevipes の異名とみなす意見 とがある。 Sparassis nemecii Pilát 子実体を構成する裂片は大きく厚いへら状をなし、S. spathulata の異名として扱うのが妥当であるという説 とS. brevipes と同一視する説とがある。タイプ標本は、1932年10月にチェコスロバキアで採集されたものである。 Sparassis simplex D.A.Reid タイプ標本は唯一個のへら状の菌体である。そのラベルによれば、1955年10月上旬、イギリス(ボックスヒル)において、マツ属の材片上に発生していたものであるとされている。S. spathulata の異名とみなされている。 Sparassis tremelloides Berk. タイプ標本は米国サウスカロライナ州で採集されたものである。タイプ標本の顕微鏡的検討の結果、その担子器は縦に走る隔壁で仕切られており、シロキクラゲ属(Tremella)に置かれるべきものであるとして、ハナビラタケ属から除外された。
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