宝鈔の発行開始とは? わかりやすく解説

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宝鈔の発行開始

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/09 02:42 UTC 版)

大明宝鈔」の記事における「宝鈔の発行開始」の解説

朱元璋が明の初代皇帝洪武帝として即位したのち、明政府は1374年洪武7年9月に宝鈔を発行する組織である宝鈔提挙司(中国語版)を設立し1375年洪武8年3月大明通行宝鈔を発行した当初から、宝鈔は銅銭比べて偽造しにくい点が評価されていた。宝鈔の価値管理するために、以下のような政策が行われた。 偽造者の斬罪密告奨励。 宝鈔1貫=銅銭1000文=銀1両=金2.5銭のレート設定。 宝鈔の種類は1貫、500文、400文、300文、200文、100文の6種類民間金銀使用禁止商業税を銅銭3、宝鈔7の比率納税するように定めた貴金属使用禁じて宝鈔を流通させることで、明政府は元から続いていた交鈔を宝鈔に切り替えることを意図した。 宝鈔の発行額は明確な史料がなく、推定1385年洪武18年)頃に年間500から600錠(2500貫から3000万貫)、洪武帝後半期1000万錠(5000貫)前後である。宝鈔の回収額は洪武帝後半期400錠(2000貫)となる。元の交鈔比べる発行額・回収額ともに少ない。発行ペース毎年一定額を発行する形式をとらず、断続的だった。発行した宝鈔の用途当初軍人への賞賜であり、1385年以降臨時的使われたと推測される経常的な財政のために発行されたのではなく、この点でも元の交鈔とは異なる。

※この「宝鈔の発行開始」の解説は、「大明宝鈔」の解説の一部です。
「宝鈔の発行開始」を含む「大明宝鈔」の記事については、「大明宝鈔」の概要を参照ください。

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