宝酒造杯_囲碁クラス別チャンピオン戦とは? わかりやすく解説

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宝酒造杯 囲碁クラス別チャンピオン戦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/16 15:17 UTC 版)

宝酒造杯 囲碁クラス別チャンピオン戦(たからしゅぞうはい いごクラスべつチャンピオンせん)は、日本の囲碁のアマチュア棋戦。単に宝酒造杯とも呼ばれる。2008年に第1回が行われ、2019年度・第12回まで開催された。

日本棋院宝酒造株式会社が主催。宝酒造が製造したお酒の試飲などのサービスがある、ユニークな大会であった。

同大会の主催の功績により宝酒造株式会社代表取締役会長の大宮久が、日本棋院から第44回大倉喜七郎賞を受賞した。

概要

2008年開始。参加クラスは名人戦・六段戦・五段戦・四段戦・三段戦・二段戦・初段戦・級位戦(1)・級位戦(2)に分けられており、各地域で地区大会が行われる[1]。対局は原則としてすべて互先コミ6目半)で行われるが、1級 - 4級での出場である級位戦(1)と、5級以下での出場である級位戦(2)は棋力差に応じて最大で5子の置き碁で対局が行われる[2]。地区大会での対局は全5回戦で行われ、各クラスで全勝者が複数出る場合は、後日代表者決定戦が行われる。日本棋院主催の段級位認定大会と同様、地区大会で所定の成績(3勝2敗以上の成績)を収めれば参加クラスに応じて日本棋院の免状の申請が行える。5戦全勝した場合は無料で免状の贈呈が受けられる[2]

すべての地区の大会が終了したのち、各地域の優勝者による全国大会が行われ、クラスごとに優勝者が決定される[1]

大会中にお酒の試飲などのサービスがあるほか、参加者や成績優秀者にはお酒などの特典もあり、20歳未満の出場は禁止されている[1]

出場する地区に制限はなく、年間に複数の地区大会に出場してもよい[1]。どのクラスに出場するかは各参加者の判断に委ねられるが、前年に地区大会で優勝した人はそのクラスより1クラス以上上位の大会にしか出場してはならないほか、実力を大幅に下回るクラスに出場しての優勝は後日無効になることがあるとされている[2]

大会の規模は徐々に大きくなっており、第1回(2008年度)は7つの地区で計8大会が開催されたが[3]、第10回(2017年度)は12の地区で計15大会が開催された[4]。地区大会の参加者の総数は、第10回が約9,800人[5]、第11回(2018年度)が延べ10,030人であった[6]

2020年にも第13回大会が行われる予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大により全大会が中止となった[7]。2021年・2022年も大会実施はならず、日本棋院の『令和4年度事業報告』[8]にて、2019年度の第12回を以て正式に大会終了となったことが伝えられている。

過去の優勝者

全国大会の名人戦クラス優勝者のみ記載する。

  • 第1回(2008年度) 佐藤洋平(札幌大会代表)[3]
  • 第2回(2009年度) 金井洋龍(東京大会代表)[9]
  • 第3回(2010年度) 金子鎮成(福岡大会代表)[10]
  • 第4回(2011年度) 田中伸幸(京都大会代表)[11]
  • 第5回(2012年度) 江村棋弘(名古屋大会代表)[12]
  • 第6回(2013年度) 福田覚(京都大会代表)[13]
  • 第7回(2014年度) 玉置節丸(新潟大会代表)[14]
  • 第8回(2015年度) 田中伸拓(京都大会代表)[15]
  • 第9回(2016年度) 村上深(東京(1)大会代表)[16]
  • 第10回(2017年度) 李章元(大阪大会代表)[4]
  • 第11回(2018年度) 大関稔(仙台大会代表)[17]
  • 第12回(2019年度) 岡田健斗(名古屋大会代表)[18]

脚注

  1. ^ a b c d 宝酒造杯 囲碁クラス別チャンピオン戦”. 宝酒造株式会社. 2019年3月1日閲覧。
  2. ^ a b c たとえば、第12回宝酒造杯囲碁クラス別チャンピオン戦 京都大会(日本棋院)など。2019年3月1日閲覧。
  3. ^ a b 第1回 宝酒造杯 囲碁クラス別チャンピオン戦”. 日本棋院. 2019年3月1日閲覧。
  4. ^ a b 第10回 宝酒造杯 囲碁クラス別チャンピオン戦”. 日本棋院. 2019年3月1日閲覧。
  5. ^ アマチュア棋士ら130人が熱戦 宝酒造杯囲碁チャンピオン戦”. 産経WEST (2018年1月22日). 2019年3月1日閲覧。
  6. ^ 囲碁:宝酒造杯クラス別チャンピオン戦 アマ棋士125人が熱戦 実力別、名人から級位戦まで 下京 /京都”. 毎日新聞 (2019年1月28日). 2019年3月1日閲覧。[リンク切れ]
  7. ^ 第13回 宝酒造杯 囲碁クラス別チャンピオン戦”. 日本棋院. 2023年12月15日閲覧。
  8. ^ 日本棋院 (2023年6月). “令和4年度事業報告”. p. 14. 2023年12月15日閲覧。
  9. ^ 第2回 宝酒造杯 囲碁クラス別チャンピオン戦”. 日本棋院. 2019年3月1日閲覧。
  10. ^ 第3回 宝酒造杯 囲碁クラス別チャンピオン戦”. 日本棋院. 2019年3月1日閲覧。
  11. ^ 第4回 宝酒造杯 囲碁クラス別チャンピオン戦”. 日本棋院. 2019年3月1日閲覧。
  12. ^ 第5回 宝酒造杯 囲碁クラス別チャンピオン戦”. 日本棋院. 2019年3月1日閲覧。
  13. ^ 第6回 宝酒造杯 囲碁クラス別チャンピオン戦”. 日本棋院. 2019年3月1日閲覧。
  14. ^ 第7回 宝酒造杯 囲碁クラス別チャンピオン戦”. 日本棋院. 2019年3月1日閲覧。
  15. ^ 第8回 宝酒造杯 囲碁クラス別チャンピオン戦”. 日本棋院. 2019年3月1日閲覧。
  16. ^ 第9回 宝酒造杯 囲碁クラス別チャンピオン戦”. 日本棋院. 2019年3月1日閲覧。
  17. ^ 第11回 宝酒造杯 囲碁クラス別チャンピオン戦”. 日本棋院. 2019年5月11日閲覧。
  18. ^ 第12回 宝酒造杯 囲碁クラス別チャンピオン戦”. 日本棋院. 2020年9月1日閲覧。

外部リンク


宝酒造杯 囲碁クラス別チャンピオン戦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 22:11 UTC 版)

囲碁のアマチュア棋戦」の記事における「宝酒造杯 囲碁クラス別チャンピオン戦」の解説

参加者成績優秀者にはお酒などの特典もあり、20歳未満出場禁止されている。 2019年第12回地区大会は、囲碁初心者向けプレイベント「はじめての宝酒造杯」と合わせ過去最高の10,420人が参加しアマ棋戦として最大級規模となっている。 参加クラス名人戦六段戦五段戦四段戦三段戦・二段戦・初段戦・級位(1)級位(2)分けられている。全国13会場地区大会行い各地大会の各クラス優勝者および女性最優秀選手が代表となり、全国大会出場する

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