学校図書館での活動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/30 02:20 UTC 版)
「鹿沼市立図書館」の記事における「学校図書館での活動」の解説
小中学校ごとの部会は、主に学校図書館で活動を行い、学校ごとに独立して活動を行う。KLV会員・校長・担当教員による学校図書館運営委員会で意思疎通を図りながら、学校ごとに活動曜日・時間帯・内容を調整する。KLVと教師は互いに「ノーと言える関係」、「ノーと言っても崩れない良好な関係」を築いており、KLV側が提案した活動を教師側が教育計画に合わないとして拒否することも、逆に教師側がKLV側に依頼した案件を活動方針にそぐわないと却下することもある。 例えば、鹿沼市立石川小学校では月2回「KLVタイム」を始業時間前に設け、KLV会員が各教室で児童に読み聞かせを行う。KLVタイムは社会教育活動・地域活動の時間という位置付けのため、学級担任は職員室で作業をしており、KLVタイムの運営には関与しない。他方で、読み聞かせに使う本は担任が選定し、KLVタイムの児童の様子をKLV会員が担任に報告するなど、教師とKLV会員の間で連携を取っており、この仕組みを「学社融合」と呼ぶ。石川小のKLV会員は、図書委員と協力して季節ごとのディスプレイも行っている。 学校によっては、KLV会員が授業運営の補助・協力を行う。授業運営に関わる場合は、多くが教師側からの依頼・相談を契機としているが、例えば調べ学習の授業で、KLV会員が自発的に辞書が使えない子供がいるのではないかと考えて学習相談コーナーを設け、辞書の引き方をアドバイスするなど、KLV会員は「自分たちの活動」として取り組んでいる。 KLVの活動により、児童・生徒の読書意欲や学校図書館利用率の向上が図られ、KLVが学校図書館に関わる前に比べて読書量が3倍になった学校も現れた。また、子供たちにとっては、家族以外の顔見知りの大人ができることによる安心感を得ることができるという効果がある。
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