学校図書館におけるニューアーク方式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/23 04:43 UTC 版)
「ニューアーク方式」の記事における「学校図書館におけるニューアーク方式」の解説
1986年夏の学校図書館問題研究会第2回大会記録集『がくと』2号と1985年JLA学校図書館部会夏季研究集会報告集による貸出方式の調査がくと日図協ニューアーク方式 62% 66% 個人カード式 25% 15% ブックカード式 7% 12% ブラウン方式 2% 6% 学校図書館における貸出方式は、「児童・生徒1人一人の図書の利用状況を把握すること指導に効果的である」とする思想が帳簿式からニューアーク方式への変更に影響を与え、宮雄司 1983, p. 19で「現在の学校図書館の貸出方式は,そのほとんどがニュアーク式」と記されるまでとなった。前述のとおり、利用者の秘密を守るという点で欠陥のあるニューアーク方式であるが、学校図書館においては教育的観点から有用であるとされ、採用されてきた。また、その他にも「貸出の指導や督促をするのに都合がよい」「貸出冊数制限の超過を監視しやすい」などの利点が語られることがある。 なお、利用者の秘密が侵害された事例として、兵庫県立神戸高等学校において、村上春樹の署名が記されている貸出カードが発見され、神戸新聞および神戸新聞NEXTに貸出カードの写真が掲載され報じられた。本件について、日本図書館協会図書館の自由委員会によって調査報告がまとめられている。
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