学内外の支援運動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 00:45 UTC 版)
京大法学部の学生は教授会を支持し、全員が退学届けを提出するなど処分に抗議する運動を起こし、他学部の学生もこれに続いた。6月に学生集会において、浪曲師酒井雲が招かれ、壇上に立ち『駕籠幽霊』を演じた。さらに東京帝大など他大学の学生も呼応し、7月には16大学の参加により「大学自由擁護連盟」、さらには文化人200名が参加する「学芸自由同盟」が結成された。『中央公論』『改造』などの総合雑誌、『大阪朝日』などの新聞は京大を支援し文部省を批判する論説を多く掲載した。しかし大学の夏期休暇などもあり学内の抗議運動は終息、自由擁護連盟も弾圧により解体した。学芸自由同盟も翌年には活動停止状態となったが、前記の中井、久野などこの運動に参加した学生の中から『学生評論』『世界文化』『土曜日』など反ファシズムを標榜する雑誌メディアが生まれ、自由主義的文化運動は非常時下でなおも命脈を保った。
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