始祖の故事や業績にちなむモットー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/13 19:06 UTC 版)
「モットー (紋章学)」の記事における「始祖の故事や業績にちなむモットー」の解説
モットーの中には、一族の始祖による故事を想起させるものがある。例えば、イングランド・スタフォードシャーの旧家ギファード家(Family Giffard of Chillington)に伝わる家訓に『Prenez haleine, tirez fort(狙いを定めて、真っ直ぐに撃て)』というものがある。これは、一族の祖ジョン・ギファード(英語版)(1465年-1556年)とその息子が、女性と子供に襲いかかる黒豹を射ようとした際に、緊張する息子に対してジョンが囁いた言葉とされる。 他にも、ウィリアム・カーロス(英語版)を祖に持つカーロス家は『subditus fidelis regis et salus regni(王に忠実なるものは王国の護りなり)』を家訓とする。その祖ウィリアムは議会派の追手から遁れるチャールズ2世をロイヤル・オークの木に匿った人物で、その逸話を想起させるモットーが刻まれている。 また、その始祖の業績をモットーとするものもある。報道通信業の先駆者にしてロイター通信の創始者パウル・ロイター(1816年-1899年)はザクセン=コーブルク=ゴータ公国より男爵に叙せられたが、以降の男爵家は『By sea and land(海と陸に沿って)』がモットーとなった。
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