妻としての正室とは? わかりやすく解説

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妻としての正室

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/09 01:14 UTC 版)

正室」の記事における「妻としての正室」の解説

正室は主に日本の歴史において、公卿将軍大名など高い身分有する者が、複数配偶者を得る場合に、そのうちの最も身分の高い者を正室称したまた、正室準ずる地位にある配偶者側室称した正室一人のみが一般的であるが、このことが厳密に規定されるのは江戸時代武家諸法度以降であり、平安時代公卿などに複数正室迎える例がみられたり、豊臣秀吉の「側室」である茶々淀殿)や京極竜子松の丸殿)らが同時代の史料において正室扱いされていることが確認されている。武家においては正室死没した場合正室としての待遇により後室迎えることも多くあった。 特に古代から近世まで歴史においては多く場合正室は主に下女取り扱い側室家臣婚姻など大名など婚家奥向き司り一家主たる者も新たな側室迎え場合や妻の奥向きに関する場合下女人事には基本的に正室許し得ずしては執り行えなかったとされる。 なお、正室に対して側室はあくまで使用人としての存在で「側室正室になる」という形は本来有り得ないことである。 貴人正室への敬称としては、公卿などでは「北政所」「北向殿」、将軍であれば御台所」、有力大名では「御簾中」「御前様」、その他大名旗本一般に広く見られたのは「奥方さま」、「お屋敷さま」などである。ちなみに御家人本妻は「御新造さま」などといった。

※この「妻としての正室」の解説は、「正室」の解説の一部です。
「妻としての正室」を含む「正室」の記事については、「正室」の概要を参照ください。

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