妥協の条件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/06 03:51 UTC 版)
民主党員は、ティルデンが騙されたと強く不満を言った。武装部隊を結成してワシントンD.C.を行進させるという話もあった。グラント大統領はこれに反応して軍事的な安全性を補強したので、ワシントンを行進した者はいなかった。 この妥協は基本的に、南部民主党員がヘイズを大統領として認めることだったが、共和党がある要求に応じるという了解で初めて可能なものだった。次の事項が妥協の条件だったと言われている。 元のアメリカ連合国に属した州から連邦軍を引き上げさせること。この時まで連邦軍が残っていたのはルイジアナ州、サウスカロライナ州、フロリダ州の3州だけだったが、この妥協はその撤退を仕上げさせた 南部の民主党員を少なくとも1人、ヘイズの内閣に加えること。テネシー州出身のデイヴィッド・マッケンドリー・キーがアメリカ合衆国郵政長官で入閣した 南部でテキサス・アンド・パシフィック鉄道(英語版)を使い、第2の大陸横断鉄道を建設すること。これはトマス・アレクサンダー・スコットが提案した「スコット・プラン」の一部だった。それが最終的妥協に導く過程を始めさせた 南部の工業化を支援する法を作ること。また南北戦争中の恐ろしい損失を取り戻させること これらの条件と交換に民主党は平和的にヘイズの大統領当選を受け入れた。
※この「妥協の条件」の解説は、「1877年の妥協」の解説の一部です。
「妥協の条件」を含む「1877年の妥協」の記事については、「1877年の妥協」の概要を参照ください。
- 妥協の条件のページへのリンク