妥当性と有用性の欠如
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 00:37 UTC 版)
MBTI尺度の内容には問題がある。1991年に米国科学アカデミーの委員会がMBTI調査研究からのデータをレビューし、I-E尺度のみが他の測定法の同程度の尺度と高い相関を有し、異なる概念を評価するために設計された測定法では低い相関があるという結論を下し、強い妥当性を示した。対照的に、S‐NとT‐F尺度は比較的弱い妥当性である。1991年に審査委員会は、その時点で「キャリア・カウンセリング・プログラムにおいてMBTIの使用を正当化するのは難しく、MBTIはよく計画された研究ではない」と結論した。この研究では、「基準に関連する妥当性(すなわち、MBTIは対人関係やキャリア・パフォーマンスに関連した特定の結果を予測しているか)」に基づいて妥当性が測定された。委員会は、MBTIの人気と「科学的価値が証明されていないのにこの測定法が人気を集めるのは厄介なことである」と述べた研究結果との矛盾を強調した。特にMBTI項目に対する個人の回答から得られた四つの文字からなるタイプの有用性について主張するには根拠が不十分である。
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