女性と生活
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 10:12 UTC 版)
民俗学はその初期の段階から、女性の視点からでしか対象化できないような民俗の研究を行う研究者を養成する必要性が、柳田によって説かれていたが、瀬川がこの分野で果たした役割は大きい。瀬川が特に注目したのは、衣食住と女性に関わる民俗である。当時は、封建的な武家階級の価値規範である「良妻賢母」が女性のあるべき姿として称揚されていたが 、そのような価値観とは別にあると考えられる、実際の「生活の事実」の中の多様な女性の姿を描き出したい欲求があったと後年、瀬川は語っている 。瀬川の研究で明らかにされたものとしては、農漁村の労働生活における女性の役割の大きさや、婚姻、若者組制度、衣食住の生活変化など多岐に渡る。
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