明らかにされたもの
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/19 07:45 UTC 版)
今日においてアメリカのマフィアについて一般に知られている情報の多くは、ヴァラキの証言によるものが最初であった。 ヴァラキは、マフィアの社会では自分たちのことをコーサ・ノストラ(Cosa Nostra)と呼び(イタリア語で「私たちのもの」の意)、「マフィア」と呼ぶのは部外者だと証言した。この指摘は当時、かなり注目を浴び、従来の「マフィア」の語は、「コーサ・ノストラ」に取って変わられた。なお、アメリカではコーサ・ノストラについて、イタリア語の定冠詞 "La" をつけて "La Cosa Nostra" と表記することがあるが、イタリアではこのような用法はなく、ヴァラキの証言とも異なる。 ヴァラキはまたマフィアの組織構造についても明らかにした。「ソルジャー」は「レジーム(体制)」ごとに統制され、それぞれを「カポ・レジーム」が率いる。各レジームは地域ごとのファミリーの下に統制され、トップに「カポ(ボス)」が君臨する。ボスらはシンジケートの監督・調停役である最高機関のコミッションを構成し、コーサ・ノストラの意思決定を行う。 これらシンジケートとファミリーの存在を示した上で、さらにヴァラキはニューヨーク五大ファミリーについてもその名前を明らかにした。彼の証言では元々のボスたちはラッキー・ルチアーノ、トミー・ガリアーノ、ジョゼフ・プロファチ、サルヴァトーレ・マランツァーノ、ヴィンセント・マンガーノの5名であり、1963年の時点で現在はトーマス・ルッケーゼ、ヴィト・ジェノヴェーゼ、ジョゼフ・コロンボ、カルロ・ガンビーノ、ジョゼフ・ボナンノの5人のボスに代替わりしていることを証言した。
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