女性と羽織
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/31 14:34 UTC 版)
羽織は陣羽織から発達したともいわれるように元来は男装であった。江戸中期頃には、いわゆる深川芸者(辰巳芸者)が羽織を着て名物になったという。 大正から昭和戦前期にかけて、女性が歌舞伎や茶会、同窓会、同好会などの社交の場に出るようになり、男物礼装だった羽織は女性の「おでかけ着」としても利用されるものとなった。 ただ、起源のためか、「防寒」という似たような用途に由来する打掛は結婚式でも使われる女性の正装であるが、羽織は未だに女性の正装として認められていない(後述する黒紋付羽織を除く)。 女性の羽織の丈には流行があり、明治から大正時代にかけては膝下までの長羽織、昭和30年代には帯が隠れる程度の短い羽織が流行った。その後、着物自体が日常に着られなくなったことから羽織は作られなくなっていたが、近年のアンティーク着物ブームにより、再び羽織が脚光を浴びるようになった。2000年代の流行は長羽織である。
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