契約社員(けいやくしゃいん)
雇用期間を定めた契約に基づき採用された社員のことを契約社員という。正社員とは異なり、契約を更新しない限り、雇用関係は終了するという雇用形態だ。
契約期間は、労働基準法の規定に従い、原則として最長1年となっている。ただし、研究開発職や高齢労働者などは、例外として最長3年の雇用契約を結ぶことができる。契約期間が終わると、契約を更新すれば雇用期間を延長することも可能だ。
契約社員制度は、企業にとって、専門性を持った人材を一時的に採用するさいにメリットがある。従来は、デザイナーのように高度の専門職を採用する場合に契約社員として雇用することがあったが、最近では、機動的な人材配置の観点から、この制度を取り入れる企業が増えている。
契約社員の場合は、正社員のように終身雇用を前提としていないので、退職金や年金を受け取れるというわけではない。その分は、契約時に上積みされた給料が支払われることが多い。
解雇権濫用の法理があり正社員の解雇が難しい日本では、人員整理をしやすい契約社員に注目が集まっている。雇用の流動化が進むなか、企業で働く契約社員は増えていくものと見られる。
(2002.03.12更新)
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