奈良時代の挂甲(裲襠式挂甲)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 13:52 UTC 版)
「挂甲」の記事における「奈良時代の挂甲(裲襠式挂甲)」の解説
律令時代において挂甲の訓読みは、「うちかけのよろい」また「かけよろい」という。 古墳時代の挂甲と同じく鉄・革製の小札を縅して連接した製造法である点は共通するが、製造や補修記録から推定して冑や肩甲・膝甲などの付属品は具備していない可能性が高い。宮崎隆旨らの文献検討により「裲襠式挂甲」であろうとされている。また、8世紀代の小札は、古墳時代やより後世の小札に比べて細長くなることがわかっている。ただし、奈良時代の甲は小札の一部残欠しか伝存しないため、それが「挂甲」(裲襠式)のものか、「短甲」(胴丸式)のものか判断が困難とされる。
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