天然のα-グルコシダーゼ阻害剤
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/08/11 15:34 UTC 版)
「Α-グルコシダーゼ阻害剤」の記事における「天然のα-グルコシダーゼ阻害剤」の解説
α-グルコシダーゼ阻害剤の作用を有する天然物は多数存在する。例えば、研究は、食用キノコであるマイタケが低血糖効果を示す研究がある。マイタケが血糖値を低下させる理由は、キノコが自然にα-グルコシダーゼ阻害剤を含んでいるためである。桑葉には1-デオキシノジリマイシン(1-deoxynojirimycin; DNJ)が含まれていることが近年の研究で明らかになった。DNJ はブドウ糖の類似物質(アザ糖類の一種、イミノ糖)であり、小腸において糖分解酵素のα-グルコシダーゼに結合する事でその活性を阻害する。その結果、スクロースやマルトースの分解効率が低下し、血糖値の上昇が抑制される。 多くの注目を集めて別の植物はサラシアマルメロである。サラシアマルメロは、インドとスリランカに自生する巻きつき型のつる植物である。伝統的な処方として糖尿病の治療に利用されてきた。糖尿病の治療に有効性を示す研究もある。サラシアマルメロの抽出物の有効性は、糖尿病に対する現代の処方薬と同様のものである。Salacia oblongaは、マルトースをグルコースに分解するα-グルコシダーゼの阻害作用を有する。
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