大日本帝国憲法の改正と憲法改正限界説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 14:37 UTC 版)
「八月革命説」の記事における「大日本帝国憲法の改正と憲法改正限界説」の解説
このように、大日本帝国憲法の改正手続に従って制定された日本国憲法は、その内容については大日本帝国憲法から大きく改められた。特に、主権の所在の点に違いが著しい。大日本帝国憲法は神勅により天皇に与えられた天皇主権を基礎として構成された(ただし「天皇主権」の解釈については美濃部達吉の天皇機関説や筧克彦の国体学の観点からの批判・異論がある)のに対し、日本国憲法は国民主権を基礎として構成されている。 大日本帝国憲法には、主権の所在についても、改正できないとは明記されていない。しかし、憲法改正限界説の立場からは、主権の所在について改めることは、憲法改正の限界を超えるものと解され、新憲法は改正前憲法によっては法的に正当化され得ないと解された。そこで、憲法改正限界説の立場から、日本国憲法の成立過程をいかに法的に説明するかが問題となった。
※この「大日本帝国憲法の改正と憲法改正限界説」の解説は、「八月革命説」の解説の一部です。
「大日本帝国憲法の改正と憲法改正限界説」を含む「八月革命説」の記事については、「八月革命説」の概要を参照ください。
- 大日本帝国憲法の改正と憲法改正限界説のページへのリンク