夏泊
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/13 23:47 UTC 版)
一方、長尾鼻の西側の青谷町には夏泊地区と沿岸漁業を行う夏泊港がある。夏泊地区は、戦国時代後期から江戸時代初期にかけて鳥取県東部(鹿野藩)を治めた亀井茲矩が、筑前国の漁師を定住させたのが始まりと伝えられている。 地元の古文書(『磯江家文書』)に拠ると、この漁師は筑前国梶面村(旧田平町、現在は平戸市の一部)の出自で、文禄の役で日本水軍の水先案内人をつとめた功により夏泊地区一帯を免租地として与えられた。漁師は初代助右衛門を号し、夏泊の開祖となった。助右衛門の妻は素潜りを得意とし、住民に海女の技法を伝えて夏泊の伝統(夏泊海女)となった。海女漁は山陰地方では唯一のもので、現在も海女漁によって鳥取県のブランド岩牡蠣である『夏輝』の産地の一つのなっている。また、ワカメ、イガイ、モズク、アワビ、サザエ、テングサの海女漁が行われている。このほか、夏泊漁協によってイカ、ハマチの漁が行われている。 夏泊港のさらに西側には勝部川の河口があり、河口と夏泊港のあいだには小規模な砂州が形成されている。勝部川の河口の西側は丸山崎とよばれる突端部があり、そこからさらに西へ明神崎、尾後鼻といった岬が断続している。
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