声紋鑑定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/07 06:36 UTC 版)
「司ちゃん誘拐殺人事件」の記事における「声紋鑑定」の解説
捜査本部は8月6日、声紋鑑定を開始した。同日、電話を録音したテープを清水茂夫(山梨医科大学非常勤講師)と国立国語研究所に持ち込み、清水に方言学的分析を依頼したが、8日には「犯人は『ずら』『らあ』など、中巨摩・北巨摩のイントネーションを使っているが、録音の中には共通語が多く使われている会話と、方言が多く使われている会話があり、それぞれ別人とも思われる」という中間鑑定結果を発表。Kが電話で「若い衆」「我々の仲間」「兄貴」など、共犯者がいるかのような言葉を使っていたり、電話越しの口調が丁寧な時と乱暴な時があったりしたことから、捜査員たちは複数犯説を抱いていた。しかし、これはKが単独犯であることに気づかれないよう、故意に口調を変えて撹乱を図ったものだった。 また、電話の音声に「ツー」という音(公衆電話からの電話に出た際に出る独特の音)や、周囲の雑音がなかったことから、捜査本部は「犯人は加入電話を使っている可能性が高い」とみて捜査していたが、これもKが捜査の撹乱を図るため、人通りの少ない場所にある公衆電話を選んだ上で、10円玉を一度に複数枚入れて電話を掛けることで、「ツー」音が鳴らないようにして、加入電話からの電話に見せかけたものだった。
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