塚山南古墳
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 15:07 UTC 版)
「塚山古墳 (宇都宮市)」の記事における「塚山南古墳」の解説
塚山南古墳(つかやまみなみこふん)は、塚山西古墳の南にある古墳。形状は帆立貝形古墳。栃木県指定史跡に指定されている。 墳形は、前方部が短小な帆立貝形の前方後円形で、前方部を南方向に向ける。古墳の規模は次の通り。 古墳総長:70.6メートル - 周濠を含めた古墳全長。 墳丘長:58.0メートル 後円部直径:42.1メートル 高さ:6.8メートル 前方部長さ:13.5メートル 高さ:4.1メートル 墳丘は2段築成。墳丘表面では円筒埴輪・形象埴輪(人物形・馬形・鹿形・家形埴輪)のほか、多数の須恵器(大甕・高坏形器台・装飾付脚付壺・二重𤭯:TK208-TK23型式)・土師器が検出されているが、葺石は認められていない。また墳丘周囲には馬蹄形の周濠が巡らされる(後円部北西側は塚山西古墳の制約のため狭い)。主体部の埋葬施設は未調査のため明らかでないが、墳頂に窪みや赤彩の石が存在することから、後円部墳頂における竪穴系施設であるが盗掘を受けていると推測される。副葬品は詳らかでない。 築造時期は古墳時代後期の5世紀末葉(5世紀末葉-6世紀初頭)頃と推定され、塚山西古墳に後続する時期に想定される。
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