堂入り
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 17:03 UTC 版)
「千日回峰行 (比叡山)」の記事における「堂入り」の解説
5年700日を満行すると、最も過酷とされる「堂入り」が行われる。 行者は入堂前に生前葬となる「生き葬式」を執り行い、無動寺明王堂で足かけ9日かけて断食・断水・断眠・断臥の4無行に入る。堂入り中は明王堂に五色の幔幕が張られ、行者は不動明王の真言を唱え続ける。毎晩、深夜2時に堂を出て、近くの閼伽井で閼伽水を汲み、堂内の不動明王にこれを供えなければならない。水を汲みに出る以外は、堂中で10万回真言を唱え続ける。 堂入りを満了して「堂さがり」すると、行者は生身の不動明王ともいわれる阿闍梨となり、信者達の合掌で迎えられる。これを機に行者は自分のための自利行から、衆生救済の利他行に入る。 6年目はこれまでの行程に京都の赤山禅院への往復が加わり、1日約60kmの行程を100日続ける。 7年目は200日行い、はじめの100日は全行程84kmの京都大回りで、後半100日は比叡山中30kmの行程に戻る。
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