城壁に設けられた鉄道門
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/23 09:03 UTC 版)
「バーゼルSNCF駅」の記事における「城壁に設けられた鉄道門」の解説
この駅に関して特徴的なことは前述したように、拡張した城壁に設けられた、フランスの鉄道がスイスの駅に連絡するための「鉄道門」である。アルザス線は、1843年6月の建設認可に基づいて、堀を越える橋と門を建設する必要があった。バーゼルの建築家Melchior Berriは、1844年2月21日、半円形の通路を脇に備えた方形の堂々とした門と、町側から階段で登ることができる階段形破風に関する2つの試案の設計を行った。Berriは2番目のプランを採用し、建設工事が始まった。バーゼルの石工フリードリヒ(Friedrich)が石材の調達を行い、ニーダーシェーンタル(Niederschönthal)の鉄骨組立工シュテーリン(Stehelin)が落とし戸の製作を行った。1845年12月赤い砂岩で造られた門が完成し、列車が12月11日からバーゼルの町へ運行することができるようになった。 建設認可に基づき、門衛が始発列車の到着前に落とし戸を開け、最終列車の出発後に閉めることになっており、鉄道会社は門衛が出す信号に従って列車を運行することになっていた。さらにバーゼル当局は、戦争、暴動、疫病の蔓延の際には鉄道の運行を遮断する権限を持っていた。
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