均一型フィルダム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/28 09:14 UTC 版)
粒の細かい土を盛り立てたもので、全体を均一な土質材料としていることから均一型フィルダムという。その歴史は紀元前までさかのぼるといわれ、19世紀から20世紀にかけて欧米では土質力学の進歩があり、さらに大型建設機械の開発により、高さ300メートルのヌレクダム(タジキスタン)が実現するまでに至った。日本では土手(どて)・土堰堤(どえんてい)と呼ばれ、7世紀前半に築造された狭山池(大阪府)が最初とされる。この技術は日本各地に散在し、主に農業(かんがい)用水の確保を目的としたため池が築かれた。 アースダム(アースフィルダム)と呼ばれるものの大半は均一型フィルダムにあたるが、すべてを指すものではない。アースダムの中には内部を数個のゾーンに区分けし、それぞれ異なる性質の土質材料を用いたゾーン型アースダムがあり、特に粘土やコンクリート、アスファルトなどからなる心壁を内部に持ち、これによって水を遮るものは心壁型アースダムという。
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