坂路に向き合う
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 06:10 UTC 版)
「スイープトウショウ」の記事における「坂路に向き合う」の解説
京都大賞典断念後、前年の12月16日から1年近く、どうにかして搔い潜って来た坂路と戦うことになる。山田ではなく、久々に池添とともに坂路に向かい、30分近く坂路と向き合いようやく決心、登坂を開始する。頻繁に走る気を失っては、池添にムチで促されて何とか完走。引き上げる際には池添が汗でまみれるくらいになっていた。坂路での運動ができ、レースが使える見込みが立ったため、スワンステークスに臨むことが決定した。直前も坂路と対峙。池添が最初から目一杯追ってムチを入れて甘えを失わせ、最後バタバタになりながら完走している。 前哨戦を無事消化して本番のエリザベス女王杯に出走登録、ただ1週間後のマイルチャンピオンシップにも一応登録。万一エリザベス女王杯直前の調教できず、出走を断念した際の保険を確保していた。そして迎えた直前の調教、池添とともに坂路と対峙する。いつも通り動かず、30分を過ぎても向かわなかった。鎌田、それに調教スタンドにいた鶴留がスイープトウショウの傍らに駆け寄り、二人で引っ張ってスイープトウショウに挑戦を促す。そして対峙して50分、馬場閉鎖時間まで15分というところで、鎌田、鶴留の作った勢いに乗ってようやく始動する。動いたと同時に池添がムチを連打し完走した。調教をこなしたことでエリザベス女王杯が叶い、エリザベス女王杯4年連続出走を果たし、これを以て競走馬を引退している。引退に際して、鶴留は「調教も出来ないし、かつての切れもないし、馬が可愛そうです。寂しい気持ちもありますが、ホッとしたところもあります」と寄せている。
※この「坂路に向き合う」の解説は、「スイープトウショウ」の解説の一部です。
「坂路に向き合う」を含む「スイープトウショウ」の記事については、「スイープトウショウ」の概要を参照ください。
- 坂路に向き合うのページへのリンク