地政学用語としての概説とは? わかりやすく解説

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地政学用語としての概説

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/12 03:31 UTC 版)

緩衝地帯」の記事における「地政学用語としての概説」の解説

大国にとって、自国境界からの距離があればあるほど、自国影響力低下するならば、影響力行使できる範囲は、他の競合し得る大国影響力に勝る範囲としておのずと定まるとされる。ある緩衝地帯に他の大国影響力も及ぶようなオーバーラップ地域がある場合にどちらの勢力圏であるのか、またはどちらに優位な地域なのか曖昧な間隔域となりやすい。そのため複数影響力が及ぶようなオーバーラップ地域軍事的な紛争地域になりやすい。 しかし、紛争結果としてどちらの支配圏に組み込まれる定かでない場合多く大国軍事的な行動する場合意思決定逡巡せざるを得ない不透明な地域として捉えられやすい。どちらか勢力明確に属さない曖昧な地域を挟むことで、大国間の衝突和らげる意味合いがある。逆にそうした紛争結果不透明さ軍事的に積極的な野心を持つ実力者心理たきつける場合多く、安全どころか紛争地域になりやすいという側面もある。とりわけ世界大国にとって緩衝地帯として認識されているのが東欧東南アジアであるとされ、東西冷戦期において、資本主義経済圏と共産主義圏境目であったこれらの地域は、常に米ソ二極型の秩序体制の中でしばしば政治的に動揺招いた地域でもある。 イギリスマッキンダー米英などの海洋国家対す脅威として、ドイツ・ソビエト連邦膨張警鐘鳴らし、独ソ間の膨張歯止めをかける緩衝地帯設けることを提唱し緩衝地帯戦略的に用い理論唱えたことで知られている。

※この「地政学用語としての概説」の解説は、「緩衝地帯」の解説の一部です。
「地政学用語としての概説」を含む「緩衝地帯」の記事については、「緩衝地帯」の概要を参照ください。

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