地名の背景
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/08 14:25 UTC 版)
ワームズヒルは「Godeselle」という名前で1086年にドゥームズデイ・ブックに初めて登場する。地名はアングロサクソンとオーディンの言葉で「オーディンの森」を意味し北欧神話の神にちなむため、集落の成立は文献よりさらに古いと考えられる。ケント考古学協会の紀要「Archaeologia Cantiana」1961年版に「ワームズヒルは古代のケント王国の領地でありキリスト教以前の宗教オーディンのまつりを行った丘」と発表された。またノッティンガム大学地名学研究所 (Institute for Name-Studies) によると「豚の隠れる場所」を意味する説もある。 ラテン語表記の「ワーンセル」 (Wornesell) はケント百戸土地台帳 (Kent Hundred Rolls) ほか中世の1409年9月付の遺言に記載された。その発音が変わり「ワームセル」 (Wormsell) となった例は村の近くのボクスレー修道院にあり、1474年の記録にシトー会の修道院長の生まれ故郷としている。発音はさらに転じ「ワーミセル」 (Wormysell) と書いた例は1487年の遺言に見られ、さらに土地の所有権争いをめぐる1534年の裁判記録に残る地名は「ワームズヘル」 (Wormeshell) である。
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