土蔵造り家屋
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/27 15:29 UTC 版)
山町筋の土蔵造り家屋は、伝統的日本家屋に西洋建築を取り込んだ2階建ての切妻造りで、壁に黒漆喰を用いる家屋が多く屋根は黒瓦葺で、重厚なおもむきの外観になっている。入り口は平屋入りで、隣家との間には防火壁が備わっており、道路に面した1階窓には格子がはめ込まれた千本格子の家屋も多くある。2階の窓は観音開きの土扉で、土扉を全開すると隣の窓の土扉と綺麗に重なり合い一体になるようになっている家屋もある。屋内は数寄屋風の造りになっている。 そして西洋建築を取り込んだ特徴として、おもに道路面側に西洋建築の意匠がなされていることである。家屋前面に張り出した庇(軒)を支える柱は木柱ではなく、アカンサスの葉の模様などが施された鋳物鉄柱を用い、庇の天井からランプを吊るす棒が提げられているが、そこには日本の伝統的な鏝絵の天井飾りがほどこされた家屋もあるなど、細部にわたり華やかな装飾が施されている。また防火壁には赤レンガを使用、洋風の小屋組みを用いるなどの特徴をもつ。
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