土崎版の刊行とは? わかりやすく解説

土崎版の刊行

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/20 14:04 UTC 版)

種蒔く人」の記事における「土崎版の刊行」の解説

1921年大正10年2月、後に「土崎版」と称されることになる雑誌種蒔く人』が創刊された。『種蒔く人』の題名小牧金子相談の上決定し金子アイディア表紙ジャン=フランソワ・ミレーの『種まく人』があしらわれた。また、題字の左には「自分農夫の中の農夫だ。農夫綱領労働である」というミレー言葉掲げたが、これも金子の案である。 定価20銭で創刊号200部を発行した小牧らの故郷土崎港町で印刷が行われたことから、のちの「東京版」と区別する上で土崎版」と称されるが、編集作業東京行われた発行にあたる費用全て小牧負担しており、編集発行人小牧近江本名である近江谷駉名義で、発行所小牧自宅置いた種蒔き社」名義であった。 この「土崎版」『種蒔く人』は3号発行したところで当局により新聞紙法に基づく保証金500円納入迫られ休刊余儀なくされてしまう。全3号いずれも菊判18頁の小規模な同人冊子であったが、第2号小牧執筆した第三インターナショナル議會攻略」は、日本初め第三インターナショナルコミンテルン)の活動紹介したものであり、外務省でさえその活動実態正確に把握していなかった頃に、その思想紹介し論評加えたことは「土崎版」の大きな意義である。

※この「土崎版の刊行」の解説は、「種蒔く人」の解説の一部です。
「土崎版の刊行」を含む「種蒔く人」の記事については、「種蒔く人」の概要を参照ください。

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