回転式拳銃のスピードローダー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/09/27 17:20 UTC 版)
「スピードローダー」の記事における「回転式拳銃のスピードローダー」の解説
回転式拳銃のスピードローダーは、安全に弾倉用の全弾薬をしっかり保持するもので、これは円状に一定間隔を空けて構成されており、全ての薬室へ同時装弾するために用いられる。装填時に弾薬がスピードローダーから開放される仕組みがあり、スピードローダーを外したときには、弾薬は弾倉の内部へ残される。最も一般的な型のスピードローダーは回転式ラッチを用い、別種の型では弾薬を開かれた側へとスライドさせて外す。また、第三の型ではラッチを持ち、これが押された際に弾薬を開放する。 スイングアウト式および中折れ式の回転式拳銃の排莢については、全ての薬莢を一動作で出来るように設計されているが、スピードローダーが登場する以前の装填は、基本的にダンプポーチや弾薬ポーチ、そのほかの弾入れから弾薬を取り出し、一発ずつ再装填することが普通であった。この場合、かなりの練習を積んでいれなければ、自動式拳銃のように素早く装填することができなかった。 それに対して、回転式拳銃用のスピードローダーによる装填は一動作での装弾が可能となっており、これにより再装填速度を早める効果がある他、回転式拳銃の弾薬の携行が便利になるという利点がある。 金属薬莢の導入以前の1861年から1873年頃においては、旧式な黒色火薬と球形弾を用いる回転式拳銃の再装填は、複数の弾倉を用意し、それを交換することでスピードローダーのような機能をしたとされている[要出典]。これはパーカッション式リボルバーの再装填は、金属薬莢の弾の再装填より、さらに長く時間のかかるものであり、既に装填を済ませた状態の弾倉を持ち運ぶことは、銃に再装填する時間を大幅に軽減した。このようなことは主にレミントン社製の回転式拳銃で行われた。この銃の弾倉は簡単に取り外せ、シリンダー・ピンで保持された。初期のコルト社製回転式拳銃はこれと異なり、くさびとして働くシリンダー・ピンが貫入することで、一緒に保持された。ただこれは史実ではなく、単にリエナクター(歴史再演家)のすることでしかない可能性がある。コルト社やレミントン社の記録には「予備弾倉」の売り上げの記録が存在しない[要出典]。
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