商業上の4G
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/10 15:42 UTC 版)
「第4世代移動通信システム」の記事における「商業上の4G」の解説
上述したように2012年現在、ITU が規定する IMT-Advanced の基準を満たす厳密な4G規格は LTE-Advanced と WiMAX2 の二つのみである。しかし、3.9Gに相当する LTE や WiMAX 、あるいは3.5Gに相当する HSPA+ などもマーケティング的に「4G」と呼称されることがある。そのため ITU は市場の混乱を避けることを名目に2010年12月6日に LTE や WiMAX 、さらには HSPA+ などの3Gを発展させた規格も「4Gと呼称してよい」とする声明を発表した。 例えば日本で初めて「4G」を冠するサービスとしては、ソフトバンクモバイルが Wireless City Planning の MVNO として提供する「SoftBank 4G」が2012年2月24日より開始されているが、これは AXGP (TD-LTE) 規格によるいわゆる3.9G規格であり、IMT-Advancedに準拠した4Gではない。その後、割当帯域のうち、制限が付いて使用が出来なかった10MHz幅の帯域を使用することになり、既存の帯域との2波に束ねて使用する形が必要となったため、キャリア・アグリゲーションを行うことになり、これを以てようやく厳密な意味での4Gとなった。 auは3.9G規格である LTE (FDD) サービスを「au 4G LTE」と呼称している。のちにキャリア・アグリゲーションを採用したサービスの「au 4G LTE CA」が開始され、この時点で厳密な意味での4Gサービス開始となった。グループ会社のUQコミュニケーションズも、WiMAX 2+の前身規格であるモバイルWiMAXの帯域を削減してキャリア・アグリゲーションを実施し、4Gサービスが開始となった。 NTTドコモの「PREMIUM 4G」は第4世代規格を指し、第3.9世代はXiとして区別される。
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