品質と鑑定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/04/22 05:47 UTC 版)
ブラックオパールの品質は次のような要素で決定される。 特徴 ブラックオパールは、一つ一つが異なった特徴を表している。サファイヤやルビー、エメラルドなどと異なり、それぞれが独特の色彩の組合わせを見せ、同じものが見られることはまずない。 形状 オパールの理想的な形は、整ったドーム型の楕円形カボションで、石の長さが幅よりも40%ほど大きく、高さ(ドーム)が幅の60%ほどのもの。自然の作用により不規則に形成されるため、このような理想的な形で採掘される事は稀である。加工の過程で原石の40 - 60%が削り取られる。 光沢と輝き 主要な要素の一つが、石の中の遊色度である。遊色が明瞭で色合いが鮮明なものが高品質とされる。 地色 七彩色は、地色の上やその中に発生する。真灰色から濃灰色、濃紺色、黒色の範囲に及ぶ。 七彩色の範囲 遊色や七彩色の揺らめき方は光沢と同様に重視される。混じり気のない鮮明な色が好まれる。 正面の外観 正面から見た際に石の色彩が直接見えるか否か。狭い角度からしか見えない場合、その石の価値は低くなる。 含有物と傷 ブラックオパールの多くは、砂や石膏、ポッチなどの含有物を持つ。少しでも表面を覆うと大きく評価が下がることがある。石膏 表面に網上の細かい灰色の線となって現れることがあり、鮮明に見える場合好ましくない。 砂 石の裏など表面から見えない箇所に砂の斑点や塊がある。明らかに表面上にある場合は欠陥とされる。 窓(ウィンドウ) 多くのオパール、特に暗色が地色のものには、色が薄く透き通って見える部分がある。普通、石の背後部のポッチに色むらがあるか、背後から色の層まで砂が入り込んでいるため。これらは石の価値を下げてしまう。
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