周皮細胞とは? わかりやすく解説

周皮細胞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/09/17 00:17 UTC 版)

周皮細胞(しゅうひさいぼう、英 pericyte)は、Rouget細胞とも呼ばれ、中胚葉性の細胞毛細血管壁を取り巻くように存在する。細胞全体は基底膜に包まれる。

脳神経においては、血管周皮細胞(ペリサイト)は神経細胞、脳血管内皮細胞、星状膠細胞(アストロサイト)等と共に神経血管単位(Neurovascular unit、NVU)を成し、血管の成熟・安定化、血液脳関門の維持、虚血時の神経保護・修復等を担っているとされる[1]

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周皮細胞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 04:21 UTC 版)

毛細血管」の記事における「周皮細胞」の解説

通常の毛細血管では内皮細胞を外から抱くように周皮細胞(pericyte)とよばれる細胞がある。これはアクチン平滑筋型のα-アクチン)とミオシン富み収縮能力推測されている。同時に線維芽細胞性質兼ねコラーゲン産出する能力をもつ。内側外側基底膜包まれており、細胞質には少量粗面小胞体ミトコンドリア若干フィラメントみられる走査型電子顕微鏡基底膜融解除去した毛細血管をみると、この細胞長い樹枝状の突起血管壁に這わせていることがわかる。周皮細胞の典型的なものは毛細血管縦方向長い突起伸ばし、その側枝二次突起)が血管取り巻く。細胞毛細血管分枝沿って突起伸ばしたり、近隣2つ毛細血管またがったりする。小動脈をつつむ輪状平滑筋線維毛細血管を抱く周皮細胞とが形態的な移行を示す走査型電子顕微鏡像があり両細胞の相動性連続性支持している。周皮細胞の機能としては収縮能力をもって血流調節することが考えられる筋フィラメントやα-アクチンの量からみて、小動脈の平滑筋よりゆるやかな収縮をすると思われる。しかし広く広げた1個の周皮細胞が収縮すれば局所微小循環与え影響大きなものがあると想像される。また周皮細胞は毛細血管新生とその終了調節をしている。

※この「周皮細胞」の解説は、「毛細血管」の解説の一部です。
「周皮細胞」を含む「毛細血管」の記事については、「毛細血管」の概要を参照ください。

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