神経内膜内微小血管
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/20 05:08 UTC 版)
神経内膜内微小血管に存在する血液神経関門構成細胞は血管内皮細胞と周皮細胞(ペリサイト)の2種類である。隣接する内皮細胞はタイトジャンクションにより連結されて一層の管腔を形成し、その外側にペリサイトが張り付くという形が血液神経関門の基本構造である。この2種類の細胞は共通の1枚の基底膜で覆われており内皮細胞とペリサイトとの間も同じ基底膜で隔たれている。内皮細胞とペリサイトは直接細胞膜同士の接着はない。血液神経関門を構成する微小血管内皮細胞は非バリア性の内皮細胞と比較して以下の4つの特徴が知られている。まず無窓である。そしてピノサイトーシスが極めて少ない、隣接する内皮細胞間で高度に複雑で連続性のあるタイトジャンクションをもつ。また各種トランスポーター、レセプターを発現し、特有の物質輸送系をもつ。この4つの特徴は血液脳関門と共通する。また神経系の内皮細胞はペリサイトが豊富という点も特徴とされている。
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