同時録音ができないスタジオ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 08:50 UTC 版)
「スタジオ (映像撮影)」の記事における「同時録音ができないスタジオ」の解説
「同時録音ができないスタジオ」は古くから映画撮影に用いられてきたスタジオである。フィルムによる映画撮影の場合、初期には映像と音は別々に記録するのが普通であり、映像の撮影の際には録音はしないものであった(フィルムを使ったムービーカメラは、撮影時に大きな音をたてるものであり、撮影現場では作品に使える音を録音することができなかったため)。 音を気にする必要がないため、古い映像撮影スタジオは、映像撮影ができれば良いと考えられており、音については全く配慮がなされていなかった。古い映像撮影スタジオの建物は、形態としては倉庫のようなものであり、夏は灼熱冬は極寒の過酷なしろものであった。しかし徐々に空調などは整えられてきており、同時録音用スタジオと同等の設備を持つものが増えてきている。 後述の「同時録音用スタジオ」や「ビデオスタジオ」と比べて設備投資額が少なくレンタル料金が安いため、現在(2005年時点)でも、音を必要としない商品撮影などをメインとした根強いニーズがあり、映像撮影スタジオのヴァリエーションのひとつとして存在している。 このようなスタジオでも、たいていは写真撮影スタジオと同じ程度には、ホリゾント(背景用の紙や布)や映像撮影用の照明機材(ライト類)は保有しており、オプションで借り出すことができる。ブルーバック合成(ビデオの世界ではクロマキー合成と呼ばれる)用のブルーホリゾントなども用意されていることが多い。ホリゾントや照明機材がたいていのスタジオに用意されていることについては、以下の同時録音用スタジオやビデオスタジオでも同じ。 レンタル料金は、一般に時間ないし期間による(この時間・期間には、セットなどの立て込み・解体に含まれる時間も含む。以下同じ)。レンタル内容は「撮影場所」のみであり、それ以外の資材類についてはオプションとなることが多い。
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