合鴨水稲同時作
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 16:06 UTC 版)
1991年、古野隆雄が「合鴨水稲同時作」を確立した。同じ1991年には全国合鴨水稲会が設立された。古野隆雄は1988年に富山県の置田敏雄から「合鴨除草法」を教えられ、イノシシ用の電気柵を野犬用として応用するなど他のアイデアを発展させるとともに独自にこの技術を開発していった。アジアでは昼間にアヒルを放し飼いにし、草や虫を食べさせることは広く行われてきたが、合鴨水稲同時作では合鴨を飼う水田を囲い込み、稲作と畜産を同時に行い、効率性も獲得した。古野は永続農法のB・モリソンと出会い、古野の農法は英語圏でも紹介された。さらに古野はこの技術を中国、韓国、ベトナム、フィリピン、インドネシア、キューバに伝播普及させた。古野は2007年、九州大学に博士論文「アジアの伝統的アヒル水田放飼農法と合鴨水稲同時作に関する農法論的比較研究 ―囲い込みの意義に焦点をあてて―」を提出し博士号を取得した。
※この「合鴨水稲同時作」の解説は、「合鴨農法」の解説の一部です。
「合鴨水稲同時作」を含む「合鴨農法」の記事については、「合鴨農法」の概要を参照ください。
- 合鴨水稲同時作のページへのリンク