各コーデックスの内容
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 04:13 UTC 版)
「ナグ・ハマディ写本」の記事における「各コーデックスの内容」の解説
ナグ・ハマディ写本には、全部で52編の作品が収められているが、そのうちの6編は同じものを写したものである(「ヨハネのアポクリュフォン」(II 1とIII 1、IV 1)、「エジプト人の福音書」(III 2とIV 2)、「聖なるエウグノストスの手紙」(III 3とV 1)、「真理の福音」(I 1とXII 2、後者は断片)、「この世の起源について」(II 5とXIII 2、後者は断片)が重複している)。また、写本が発見される以前にオリジナルのギリシア語版(プラトンの「国家」(VI 5)、「感謝の祈り」(VI 7)、「セクストスの金言」(XII 1))が発見されていたり、ラテン語訳(アスクレビオス21-29 (VI 8))やコプト語訳(「ヨハネのアポクリュフォン」(II 1)、「イエス・キリストの知恵」(III 4))で見つかっていたものもある。このうちコプト語訳の2編は、「ベルリン写本」と呼ばれるパピルスに書かれていた。従って、写本の発見によって新たに知られるようになった作品は全部で40編である。このうちの3編は、実際にはナグ・ハマディ写本発見以前に断片の形で見つかっていた。「トマスによる福音書」(II 2) がギリシア語で、「この世の起源について」(II 5)「シルヴァノスの教え」(VII 4) はコプト語版で発見されていたが、それはナグ・ハマディ写本が発見された後に同定されたものである。 以下がナグ・ハマディ文書の詳細である。題名の日本語訳は荒井献『トマスによる福音書』(1994) に従った。
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