可燃性限界
【英】: inflammability limit
着火源(炎、火花、過熱物体)がある場合、それによって燃焼が起こるのに必要なガス濃度の最低値(下限)および最高値(上限)をいい、一般に1気圧、常温において空気との混合気中の可燃性ガスの容量%で示す。この両限界の濃度の範囲を燃焼範囲という。その中間濃度では、急速な燃焼または爆発を起こすので、爆発限界という用語もあるが、爆発限界と可燃性限界とを厳密に区別することは難しく、ほとんどの場合、この二つは同義語として使われている。燃焼範囲はメタン 5.0 ~ 15.0 %、エタン 3.0 ~ 12.4 %、プロパン 2.1 ~ 9.5 %、ブタン 1.8 ~ 8.4 %、自動車ガソリン 1.4 ~ 7.6 %、灯油 0.7 ~ 5.0 %などである。この値は物質に特有な恒数ではなく、測定条件(着火源、容器の形状、温度、圧力など)によって変化する。測定装置は、各種のものが試作されて、多くの測定が行われているが、代表的なものとしては米国鉱山局(U.S. Bureau of Mines)が採用している装置が挙げられる。これは内径 5cm 、長さ 1m のガラス管からなり、混合気に下部から火花点火して、火炎が上端まで伝わるか否かで限界値を測定する。 |

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