【可変後退翼】(かへんこうたいよく)
VG翼。Variable geometry wing(バリアブルジオメトリーウイング)。
低速では直線翼、高速では後退翼へと、速度に応じて角度が変わる翼。
多くの機種では、もっとも後退させた際に水平尾翼と合わせてデルタ翼に近い特性を持つ。
主として高速な攻撃機や爆撃機などを低速でも離着陸できるようにするため採用されるが、あらゆる速度帯で空力的に有利であり、戦闘機の格闘戦にも効力を発揮する。
基本的に手動で操作されるが、一部の機種は飛行状態に応じて自動的に後退角を変化させる機能を持っている。
一時期流行したものの、構造が複雑になる、重量がかさむ、維持費が高い、整備が難しいなどの問題点があり、徐々に衰退した。
(トーネードIDS 左が高速時、右は低速時)
採用された機種は、F-111、F-14、B-1、トーネード、MiG-23、MiG-27、Su-17、Su-24、Tu-22M、Tu-160等。
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