古橋要山(30)・古橋千晴(22)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/15 08:19 UTC 版)
「走馬灯株式会社」の記事における「古橋要山(30)・古橋千晴(22)」の解説
古橋要山は妻の千晴とともに赤ん坊のミルク代と称して銀行強盗を働き、それを動画配信するなどする悪党。また悪事を働く際に人を傷つけないことをポリシーとしている。しかし、要山はその裏で謎の視線に怯えている。強盗を働いたあと森へ逃げ込み夜を明かしている最中に神沼から走馬灯株式会社に案内される。先に走馬灯株式会社にいた千晴と共に要山は自分の人生の映像を観る。千晴は、要山が物心が付いた頃には要山の母は要山の父親とは別の男性と暮らし、そのうち要山の母が幼い要山を捨て暴力を振るう男性から逃げ出したこと、要山が犯罪行為をしているのは、自分を捨てた母親に対しそのために自分がどれだけの悪党になってしまったのかを思い知らせる意味もあってのことと知る。要山は自分の人生の映像を観るうちに疲れから寝てしまい、千晴は勝手に要山の人生の映像の続きを観る。要山は継父がその後に死んだと千晴に話していたが、実際には要山が継父を殴り殺しており、謎の視線はその時の継父の最期の視線が要山の記憶に焼き付いているためで、人を傷つけないとのポリシーはその贖罪だったのである。自分が継父を殺した過去を千晴に知られた要山は激昂して千晴を殴打する。要山から殴打され気を失っていた千晴が目を覚ますと、要山は継父の最期の視線を思い出し、心を閉ざし動けなくなっていた。千晴は動けない要山の様子を見て、このような状況になったのは走馬灯株式会社が自分たちに一連の映像を見せたからだとして、自分に付き添っていた羽宮理乃に拳銃を向けるが同時に陣痛が始まる。
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