古代イスラエル時代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 03:29 UTC 版)
2012年のダビデの町の発掘調査で古代ヘブライ語が書き込まれた bulla と呼ばれる印章が発見された。印章には「ベツレヘムの町から王へ」と書かれており、紀元前7世紀か8世紀ごろに税の支払いのために穀物やワインなどを出荷する際使用されたと思われる。 聖書学者はベツレヘムがユダ王国の山岳地帯にあり、肥沃を意味する聖書のエフラタと同じだろうと考えている。ミカ書にもベツレヘム・エフラタとして書かれている。聖書ではユダのベツレヘム、ダビデの町とも呼んでいる。タナハと聖書にはラケルが死に「行く道のかたわらに」埋葬されたと記されている。歴史的な墓所であるラケル廟はベツレヘムの入り口にある。ルツ記によれば、東に向かう谷はモアブのルツが落穂を拾い、ナオミとともに戻った場所である。イスラエルの王、ダビデの父エッサイが生まれ、預言者サムエルがダビデに油をそそいだ場所である。ダビデがアドラムの洞窟に隠れている際に3人の勇士が水を汲んできた井戸はベツレヘムの井戸である。 4世紀ごろに記されたボルドーの巡礼者の旅行記ではダビデやエゼキエル、アザフ、ヨブ、ソロモンの墓がベツレヘムの近くにあったという。これについては確たる証拠は何一つ存在しない。
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