受章歴と業績
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 06:42 UTC 版)
受章歴 第28回ベルツ賞、第1回バイオビジネスコンペJAPAN最優秀賞(アルツハイマー研究),同第4回優秀賞(中枢神経軸索再生の研究)、ISIによる高頻度論文引用賞(神経科学)など 主たる研究成果 神経伝達物質、神経ペプチドの脳内回路の解明と生理学的作(主な論文1-4など) 脳内回路を伝達物質、神経ペプチド、受容体の視点で解析、化学的神経回路網を明らかとした。さらに神経ペプチド、ノルアドレナリンが神経伝達に加えて神経回路形成に関係することを明らかにした研究で、各種神経ペプチドやノルアドレナリンおよびその受容体が脳内神経回路形成以前に発現することをまず解明。神経伝達物質としての役割以外に神経発生にも関与することを示した。さらにノルアドレナリンを胎生期に大脳皮質より除去すると大脳皮質錐体細胞の樹状突起の発達が未熟であることを明らかとした。 One neuron One transimitter説からの脱却 (主な論文2,3など) 神経細胞は従来より「単一の神経細胞は単一の伝達物質より作動される」とのDaleの法則が主であったが、単一の神経細胞は複数の神経伝達物質により作動することをスウェーデン学派と同時に解明し、さらに運動細胞ではアセチルコリンが主役で共存するペプチドがその補助作用を有することを明らかとした。 精神神経疾患や脳虚血神経細胞死の原因解明 (主な論文5-7,9,10など) アルツハイマー病、脳虚血の神経細胞死が小胞体の機能異常を起源とすること、統合失調症では自らのグループが見出したDBZなどの機能異常であることを示した。
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